シン・ウルトラマンを観た

ネタバレあるかも!!!!!!

はじめに

 5月16日に、映画「シン・ウルトラマン」を観に行きました。
 仮面ライダーと戦隊に関しては子どもの頃人並みに見ていましたが、ウルトラマンは全く触れずに生きてきました。そのため映画に行った時点で私が持っていた知識は

ウルトラマンは多分何人かいる
・「バルタン星人」っていう怪獣がいる

くらいでした。
 そのためかなり新鮮な気持ちで見られたんじゃないかなぁという感じがします。いろんな設定とかを知ってから知らない状態に戻るのは無理だし、良い経験をしました。知らないなりに感想をメモします。

雑多な感想(順不同)

禍威獣

 序盤からバンバン怪獣が出てきて文字バックで送られていっちゃいますが、とにかく画面の強さにビビりました。というかこの辺の文字での説明の切り替えスピードエグくないですか?? 一生懸命読んだんですが追いつかないところもあったし、追いついても覚えてない所が大半になっちゃって今になって悔しい思いをしています。
 シンゴジラみたいに怪獣がいきなり現れるところから始まるのかな?とぼんやり思っていたので、禍威獣の出現とか禍特対の設置とかはパーッと説明されたので置いていかれるかと思って焦りました。結局そこがそんなにわかんなくても楽しめたのでよかった。
 「カイジュウ」というとまず「怪獣」で変換されるんですが、「禍威獣」って表記だったのはどういう経緯だったんだろうとか、今振り返りながらいろんな疑問やら理解不足が浮き彫りになってきました。「禍威獣」表記については前のシリーズで説明されてるのかとか、説明で終わっちゃった禍威獣対処のくだりは前シリーズとつながってるのかとか調べたい気がしてきた。
 禍威獣の暴れ様とかその後の街の状況とか、小さい頃戦隊で見た時よりもずっと現実味を帯びててマジで逃げ出したくなりました。非現実的なほど大規模な一方で、地震とか津波とか噴火とか大洪水とかが起こればまぁ全くありえないともいえない光景に見えて怖すぎました。ウルトラマンがスパーンと倒した時とかも「ウワ~あの投げ飛ばした先にも人々の暮らしがあるのに……」みたいな感じがして、10年もすると結構見方が変わるもんだなぁとも思った。

浅見

 シンプルにメッチャ好き。
 これは私に限ったことではないと思いますが、神永を助けに行く時の浅見にメロメロになりました。というか登場からかっこよすぎたんですよね。あんなにかっこいい後ろ姿ありますか?ってくらい なんかもう 好きなキャラでした。ただ私はコンフィデンスマンJPのダー子も好きなので、単にあのビジュアルが好きなだけのような気もしてきた。そもそも纏う雰囲気が凛としててかっこいいので背筋伸ばして歩いてるだけで画面が引き締まるんですよね……。

メフィラス

 唐突ですが対メフィラス戦のBGMがマッッッッッッッッッッジで良かった。メチャメチャ好きなタイプの曲で大興奮しました。死ぬほどかっこよかったのに私に音楽の素養がなさすぎるあまりどんなんだったか全く思い出せなくなりましたが、やたらかっこよかったことだけは確かです。
 戦闘に至るまでの、人間の姿のメフィラスも個人的にかなり刺さりました。SPECとかTRICKとかああいう系統のものが好きなので、メフィラスの登場シーンがウワ~~~コワ~~~!!!って感じで最高でした。一見普通の人っぽい(雰囲気は異質だがザラブほど露骨でない)姿でありながら音もなく現れるよくわからん存在、私の好きな言葉です。禍特対の前にメフィラスが姿を現したシーンはあの俯瞰の構図も好きなやつなのでマジで最高でした。恐怖とワクワクが等量で襲い掛かってくる感じが良すぎる。

 これも多分n番煎じだと思いますが、対ゼットン戦での滝の振る舞いは一番人間らしかった気がします。諦めずに立ち向かおうとする人が多い(というかそうでないと話が進まない)ので危機を途中で投げ出すような滝の言動はあの中だと不道徳的に見えますが、実際ああなる人の方が普通なんだろうな~とか思いました。
 そんで神永の託したデータからアイディアを得た後の目の輝きがすごい。なんだかんだあのシーンが自分の中で一番ブッ刺さってます。神永からの「ウルトラマンは万能の神じゃない」みたいなメッセージのくだりが良すぎて ウワ~~~こんなんもう………………””””””絆””””””じゃん……………………。

ウルトラマン

 今更ですが、ウルトラマンすっごい優しい人(?)なんだなと思いました。光の星の規則を破ることになったり自分の命を賭したりしてまで人間に肩入れする慈悲深さがすごいや……。
 なんでこんなに味方するのかっていう説明がそんなになかったような気もするのでオタク特有の逞しい妄想力を働かせましたが、ウルトラマンが融合した神永が元々(融合前から)持っていた性質も影響してるのかな~とか思いました。後半のなんか森でゾーフィと話してるくだりでも神永が見ず知らずの子どもを庇ったことにウルトラマンが言及してましたが、神永のそういう性質にウルトラマンが感心した+融合したことでその性質が作用した みたいな?感じに解釈しました。けど前のシリーズとか見た後にこの文章を見返したら何言ってんのこいつってなるんだろうな。

 というかヒーローとしてかっこよすぎましたね。幼稚園~小学生頃の私は装備が多くて派手なヒーローが好きだったのでウルトラマンにはさして興味を抱かなかったのですが、本当にもったいないことをした気がする。強い上に「人間を守る」という点で強い一貫性があるように感じられたのが「かっけ~~~~!!!」と思った要因だったかもしれない。軸がぶれない感じが。

 ウルトラマンはゾーフィとの会話かどっかで「人間はわからない」みたいな旨のことを言ってた気がしますが、少なくとも禍特対のメンバーとは(神永としてではあるものの)確かに信頼関係を築いたよな~という感じがしました。ただそれでもウルトラマンにしか背負えない痛みもあるわけで ヒーローとして良すぎるな…… かっけ~~~~な……

主題歌

 クレジットを見ながら主題歌を聴いていた時間が一番泣いたまでありそう。それくらい良かった。「痛みを知る ただ一人であれ」とか「誰がどうして奪えるものか」とかマジでかっこいいですよね……。ザラブに拘束された神永を浅見が助けた時「バディなのにどうしてそんな重要なことを伝えないのか」と糾弾したのに対して神永が「自分が同じ立場ならどうするか」と問いかけたシーンがあったと思うんですが、「痛みを知る ただ一人であれ」という歌詞からは私はこのシーンを連想しました。主語がクソデカいですが、オタクって大体孤独なヒーローに弱いと思います。
 「誰がどうして奪えるものか」に関しては、メフィラスか誰かに対してウルトラマンが言った「この星に暮らす人間たちにとっては唯一だ」みたいなのが個人的には結びつきました。歌詞を通しで読んでるとなんかそういう文脈でもないような気がしてきた。けどとにかくかっこい~~~歌詞だった。

まとめ

 帰宅してから感想をまとめていると、パンフレットを買わなかったことへの後悔がでっかいです。ウルトラマン知識がない分新鮮に楽しめた一方で、やはり知識不足からくる取りこぼしも多分ありました。そういう意味でもパンフ買って情報を補完したかったような気がする。
 とにかく年内に過去シリーズも見たい。

おわり 2022年5月16日